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by kuri9630
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どうでもいい話シリーズ第6弾 「ひょんなこと」

よく映画や本のあらすじなどに使われる言葉「ひょんなこと」。

「ひょんなことから出会った二人は~」
「ひょんなことから森の中に迷い込んだ主人公が~」

「ひょん」って…。

この「ひょんなこと」とは一体何なのか?
唐突な設定をさらりとやり過ごすために使われる非常に便利な言い訳のようなこの言葉。

辞書で調べてみる。

「ひょんな」
思いがけないさま。意外な。奇妙な。


どうやら、たいしたことではないから省いてもいいということではなく、その逆の意味があるようだ。
思いがけなく、意外で、奇妙なことであれば、省かずにその場面についても取り上げてもらいたいものである。

もう一度言おう、「ひょん」って…。


この言葉の語源は何なのか?
調べてみるといろいろな説があることがわかる。

●その1「中国語の“凶”」説
中国語で「凶」は「ひょん(hiong)」と読むらしい。
「凶」には「予期せぬこと」「良くないこと」という意味があり、ここから「ひょんな」という言葉で使われるようになったという説。

●説2「いすのき(柞)という植物」説
別名をヒョン、あるいはヒョンノキという。
この木にできる実は、実ではなく昆虫の卵によるもので毛が密生し、他にあまり類のない姿をしていることから、意外で奇妙な様子を「ひょんな」というようになったという説。

●説3「いすのき(柞)という植物」説 その2
説2の実のようなものが風に吹かれると「ひょ~~ぅっ」と鳴ることからという説。

●説4「宿り木」説
ある木にまったく別の木がくっついて成長してしまうことがあり、これを「宿り木」という。
まったく別の木だけに、花が咲くときには一部分だけ違う色や形の花が咲いてしまう。
この状態を江戸時代には「ひょん」と呼んだことから、いつの間にか思いがけない事態を「ひょんな」というようになったという説。

●説5「ひょうたん」説
おかしな形状をしている「ひょうたん」が転じて「ひょん」となったという説。

●説6「変な」説
「変な」という言葉が転じて「ひょんな」になったという説。


いろいろな説があるが、どれももっともな感じがするし、そうでない感じもする。

ただひとつ言えることは、なぜこんなにも違った説があるのか?

この中の1つが本当で、それ以外は根も葉もないデマだとすると、
このこと自体が一番「ひょんなこと」ではないか。



以上、どうでもいい話でした。
by kuri9630 | 2009-08-26 23:17 | DIARY?