なんにでも興味を持つ性分なので多彩なジャンルでお届けします。


by kuri9630
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板尾創路の長編映画デビュー作。

どんな刑務所に収容されても驚異的な身体能力と
奇想天外なアイディアで脱獄する男・鈴木雅之。
人は彼を「脱獄王」と呼び、英雄視していた。

しかし、何度脱獄してもすぐに捕まる。
しかも、必ず線路沿いを逃げていて捕まる。
そしてまた刑務所に収監される。
そしてまた脱獄する。この繰り返し。

看守長ほか登場人物も、観ている側も、
徐々に何かおかしいと気づきはじめる。
なぜ脱獄を繰り返すのか?目的は何なのか?

脱獄を繰り返し、徐々に重い罪で収監される鈴木雅之。
ついには島全体が「檻」ともいうべき刑務所に。

ここで鈴木雅之が人生をかけた真の目的が明らかになるのである。

ハッピーエンドでもなく、感動するでもなく、
あんなかたちの落としどころでまとめたこの作品は、
お笑い芸人・板尾創路のこだわりが感じられる。
アレが監督した作品よりよほどおもしろい。


ーーー以下ネタバレ注意ーーー


鈴木雅之が人生をかけた真の目的とは何なのか?
子供の頃に生き別れた父親に会うためだった。

鈴木雅之が父親に会ったときの思い出。
それは父親が追いかけられている最中だった。脱獄したのか?
鉄棒をしていた鈴木雅之と少し話をする程度。
追っ手が近づいてきたためにすぐに逃げていく。線路沿いに。

父親の胸には「富士」の入れ墨。
鈴木雅之の胸には「逆さ富士」の入れ墨。
鉄棒で逆上がりしたときに父親の入れ墨を見た印象が強いらしい。

小さな罪で捕まっては脱獄を繰り返し、徐々に重い刑に処せられる。
借りがある看守長が休みの日にあえて脱獄をして看守長の立場を守る鈴木雅之。
人様に迷惑をかけないことが信条のようだ。だから重罪は犯さない。
脱獄してること自体がとても迷惑な話だが。

ついには陸の孤島、島全体が刑務所という脱獄不可能の場所へ。
しかしそこには鈴木雅之の父親が収監されていた。
父親を助け出すことが鈴木雅之の目的だったのである。

鈴木雅之は父親とおぼしき老人を連れ出し、
手製のハングライダーで脱出に成功する。
だがしかし胸には「富士」の入れ墨がない。
どうやら父親は助け出した部屋にいたもう一人の方だったようだ。

やっとの思いでここまでたどり着いたのに、
最後の最後で父親を間違えるというオチ。
確かに板尾らしい演出。

だがしかし、自分は少し違う解釈をしてみた。
鈴木雅之は本当に父親を間違えたのか?
ここまで周到に、計画通りに、淡々と事を運んできた鈴木雅之が。
「富士」の入れ墨を確認すればわかるだろうに。

おそらく鈴木雅之の目的は父親を助け出すことではなく、
父親への復讐だったのではないか?
生き別れた父に何らかの恨みがあったのではないか?
助け出す境遇にありながら、あえて別の人間を助け出す。
鈴木雅之の人生をかけた復讐劇。

そっちの方が板尾らしい気がするのは自分だけか。
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by kuri9630 | 2010-09-14 22:44 | MOVIE

天国に行った後輩へ。

以前働いていた会社の後輩が癌で亡くなった。
1歳年下。早すぎる死。

とても器用な男で、デザインだけじゃなくカメラも撮れるようになった。
愛嬌のある男で、誰からも可愛がられていた。
そして、
責任感の強い男で、体が蝕まれてからも周囲の反対をよそに仕事に出ていたらしい。

病気に気づいたのは約1年前。もう手遅れの状態だったようだ。
そんなこと全然知らなかったよ。すまなかったな。

一緒に仕事をしていたときは、2人でいろんなところにロケに行った。
何かと大変だったけど楽しかった。
また一緒に仕事したかったな。

一番の思い出は愛知万博か?あの入場者数が最も多かったときのロケ。
あのときは今日と同じくらい暑くで大変だったな。


シゲ、本当に死んだのか?


通夜で彼の母親がつぶやいた。
「額の写真の中に収まってくれて安心した」。
写真はいつも元気な彼らしい表情。
ご家族にとってもつらい時期だったんだな。

顔を見ると精一杯闘ったことがすぐにわかったけど、
表情はとても穏やかだった。


苦しい思いをしたんだから、
今はゆっくり休んでほしい。


お疲れさん。

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by kuri9630 | 2010-09-02 21:31 | DIARY?