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by kuri9630
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『マタンゴ 最後の逆襲』読んだ。

日本ホラー映画史に残る傑作『マタンゴ』の「続編」をホラー作家・吉村達也が書き下ろした小説。オリジナル映画作品の配給会社である東宝の許可を得て発刊された正当な続編。

あの傑作マタンゴの後日譚的小説。吉村達也は、当時小学6年生で、映画『マタンゴ』を観て衝撃を受けたという。

オリジナル映画の設定も踏襲されており、当時の登場人物も出てくる。樹海の奥深くに眠るヨットとは当然「アホウドリ号」であり、艇長の作田が書き残した遺書のくだりも描かれている。オリジナル映画への愛情とリスペクトが感じられる作品だった。

DVD化されて、改めて映画を観た直後に書店でこの本に出会った。思わず「マタンゴ!」と叫んで(心の中で)、本を天に突き上げたのを憶えている。

約半世紀の時を経て、続編が出るとは…。


「アホウドリ号」でクルージング中に遭難し、たどり着いた無人島でマタンゴの恐怖に遭遇したのは、男5名、女2名の7名。今回も都市伝説を研究するサークルに所属する男5名、女2名の7名が富士の樹海に足を踏み入れるところから物語ははじまる。彼らが城南大学の学生であることも重要なポイント。


極彩色の霧に誘われるように樹海の奥深くまで進んでいった7名は、ついにボートを見つけるが、同時にマタンゴ菌?に感染してしまう。マタンゴに襲われ気絶してそのまま記憶をなくしてしまう。


それから10年後、7名はそれぞれの分野で活躍しているが、刑事が樹海の森で首吊り自殺の捜査をはじめたことから物語は、核心部分へと進んでいく。


久しぶりにおもしろいホラー小説を読んだ。名作『マタンゴ』の続編と聞いて、テンションも最高潮。裏表紙のあらすじで、宇宙を舞台にした国際テロにも関係すると聞いて、最初は飛躍しすぎでは?と思ったが、なかなかうまくできていた。


おもしろいホラー小説を読んだとき、それを映画化してほしい気持ちと、してほしくない気持ちと、複雑な気持ちが入り混じる。例えば、貴志祐介の『天使の囀り』とか、綾辻行人の『殺人鬼』とか。


映画化してほしいのは、単に映像で観たいから。映像にしたらどうなるのか、と。映画化してほしくないのは、映像化は不可能で、中途半端な作品になるくらいならやめてほしい、と。


スペースシャトルとか、宇宙のシーンとか出てくるのでかなり予算が必要で映画化されるかは微妙だが、中途半端はやめてほしい。


とにかく、半世紀ぶりに蘇ったマタンゴ。さいこー!


【STORY】
2003年。城南大学の男子学生5名と付属高校の女子学生2名は、富士山麓の樹海の奥深く、大型ヨットが浮かび、そのまわりに亡霊がさまよっているという都市伝説を確かるため、現地を訪れる。最初は冗談半分だった彼らの前に、突如虹のような極彩色の霧が現れる。彼らはその霧に誘われるように樹海の奥深くに進んで行き、そこで朽ち果てたヨットを目撃する。しかも世とのまわりには伝説の通り、キノコの姿をした巨大な何かがさまよっていた。それから10年後の2013年。なぜかそのときの記憶が消えてしまっていた7名は、女優、作家、キャスター、刑事、実業家、細菌学者、宇宙飛行士としてそれぞれ活躍していた。しかし、10年のときを経て、彼らの身体に徐々に異変が起こりはじめる。それは、日本とアメリカ、そして宇宙をも舞台にした国際テロの幕開けだった…。

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by kuri9630 | 2008-06-23 15:08 | BOOK